外壁塗料で防音対策ができるなんて、にわかには信じられないですよね。でも実はそれができる外壁塗料があるのです。先に答えを言ってしまうと、「ガイナ」という外壁塗料には防音効果があるため、外壁に施工することで防音対策ができます。
そういうわけで本記事のテーマは、外壁塗装で防音をする方法と仕組みの解説です。
住宅の防音対策をしたいけれど費用をあまりかけたくない、外壁塗装の塗り替えのついでに防音性能を高めたいという方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
外壁塗装で防音は可能?
外壁塗装は壁や屋根を保護するのが目的ですが、防音対策にも使われます。外壁塗装で防音効果が得られるのであれば、これほど手軽で楽なことはないですよね。
でも、本当に外壁塗装で住宅の防音効果を高めることは可能なのでしょうか?
答えはイエスです。
ただし、どの外壁塗装でも防音対策ができるわけではありません。外壁塗装で防音対策をするには、防音効果のある塗料が必要になります。
防音効果を備えた外壁塗料は後ほど詳しく紹介しますが、塗料でも防音対策をすることは可能です。半信半疑の方もいらっしゃるかと思いますが、遮熱や断熱性能を備えた外壁塗料もあるので、防音もそうした性能のひとつと考えてみてください。
先に仕組みを言ってしまうと、外壁塗料での防音対策は音を遮断するのではなく、音を反射することで外からの騒音を防ぎます。要は室内まで騒音が届かなければいいわけですから、なにも音の遮断にこだわる必要はありません。
防音材で音を遮断することでより防音効果は高まりますが、防音リフォームにもいろいろな種類があるので、外壁塗料による防音対策もひとつの選択肢として考えてみてください。
防音効果のある外壁塗料「ガイナ」
出典:http://nissin-sangyo.jp/about.html
「ガイナ」は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)との共同研究から開発された外壁塗料で、優れた断熱性能を持つとして非常に人気が高いです。
実は「ガイナ」には、断熱だけでなく音を反射する性能もあるため、防音対策にもなります。
「ガイナ」の塗膜内部には、大量のセラミックビーズが含まれていて、表面積が大きくなることで音を跳ね返すことができます。
表面積が大きいほど音を反射する性能が高くなるため、「ガイナ」を塗布することで音を効率的に反射できるようになるのです。
さらに、内部のセラミックビーズが音の振動を軽減してくれるので、外部の騒音を抑えることができます。車の振動に悩まされているのであれば、「ガイナ」は最適な外壁塗料です。
壁に厚みを持たせることで防音するのではなく、「ガイナ」は音を反射させることで室内に伝わる騒音を軽減してくれます。車などの振動も抑えてくれるので、車通りが多い道路に面した住宅は、「ガイナ」の防音性能の高さをより実感することでしょう。
外からの騒音を跳ね返すだけでなく、室内の話し声やテレビの音などを外に漏れないようにする効果もあります。ご近所に迷惑がかからないように、内から外に漏れる騒音も防止しておきたいですよね。
このように、「ガイナ」は外からの騒音も内から漏れる騒音を防ぐことができる、非常に優秀な外壁塗料です。住宅内部からの騒音を防げることをご存知なかった方も多いのではないでしょうか。
騒音対策を壁の内部に施工するには費用がかかりますが、「ガイナ」なら外壁に塗布するだけなので、防音リフォームをするよりも費用を抑えられます。工期も短くて済むので、施工主の負担は少ないです。
さらに、「ガイナ」は住宅内部の天井や内壁に塗布することにより、臭いや汚れ物質を抑える効果まであります。
「ガイナ」の表面塗膜はセラミックで構成されていて、遠赤外線を放射することでマイナスイオンが発生。マイナスイオンが空気中に漂う臭いや汚れ物質に付着し、室内の空気を良くしてくれます。
外壁に塗布することで断熱や防音効果を発揮するだけでなく、室内の臭い対策にもなるなんて驚きですよね。
この説明で、「ガイナ」はただの外壁塗料ではないことをおわかりいただけたかと思います。もちろん外壁塗料としても優秀ですが、防音効果まである塗料は他にないので、性能の多様性は随一と言っていいでしょう。
一般的な防音リフォームの例
「ガイナ」は外壁に塗布するだけで防音効果が得られることを解説しましたが、では一般的な防音リフォームはどのように施工するのかご存知でしょうか?
一口に防音リフォームと言ってもいくつか種類がありますが、代表的なのは防音材を施工する方法です。壁や床に防音材を入れることにより、外と内の騒音を防ぎます。
防音材は効果の高い方法ですが、壁の内部に施工するのでリフォーム費用が高くなりますし、施工に時間がかかるのがデメリットです。一室まるごと本格的に防音リフォームをしようと思ったら、数十万では足らないでしょう。
壁に防音シートを施工する防音リフォームの方法もあります。壁や床に防音シートを貼ることで防音性を高める施工法で、防音材を壁内部に入れるよりも費用を安く抑えられます。
壁紙の張替えをするのであれば、ついでに防音シートを施工してもいいかもしれませんね。防音シートは壁紙を剥がして施工するので、せっかくなら壁紙と一緒にリフォームしてしまったほうが費用も工期も節約できます。
壁以外の部位で防音リフォームをするなら、窓がおすすめです。窓は壁に比べると薄いため音漏れがしやすく、二重窓や二重ガラスに替えることで住宅の防音性能が向上します。
二重サッシや二重ガラス(ペアガラス)は、二枚のガラス窓の間に空気の層を設けることで防音効果を高め、さらに結露防止の効果もあるので一石二鳥です。二重サッシに交換するには費用がかかりますが、既存の窓を二重ガラスにするだけなら費用を安く抑えられます。
防音リフォームのひとつの組み合わせとして、壁の防音は「ガイナ」で対策し、窓を二重ガラスにするという方法を考えてみてください。防音材による防音リフォームは費用がかかるので、できるだけ費用を抑えたいのであれば、外壁塗料と二重ガラスによる対策がベターです。
ちょうど外壁塗料の塗り替えの時期に差し掛かっているなら、断熱と防音効果のある「ガイナ」の採用を検討してみることをおすすめします。「ガイナ」以外にも断熱効果のある外壁塗料はありますが、防音効果も備わっている塗料は他にありません。
外壁塗料による遮熱・断熱効果もとても大事なので、「ガイナ」の断熱性能にも注目してみてください。
外壁塗料は付加機能で選ぼう
外壁塗料の一番の目的は外壁を保護することですが、「ガイナ」のように断熱対策・防音対策・臭い対策など、付加機能を備えている塗料もあります。「ガイアン」は特別に多機能ですが、遮熱や断熱効果を持つ外壁塗料が増えているので、付加機能にも注目してみてください。
なぜ付加機能のある外壁塗料をおすすめするかというと、施工費用を抑えて住宅の性能を向上できるからです。防音材や断熱材を壁に入れるには安くない費用がかかりますし、工期も長くなります。
外壁塗装には足場が必要なので、あるていどの費用や工期はかかりますが、防音材や断熱材の施工と比べると簡単です。
それに、外壁塗装は定期的に塗り替えが必要なので、どうせ塗り替えるのであれば、付加機能を持った塗料を使って住宅の性能を高めたほうが施工する価値が上がりますよね。
外壁塗装の塗り替えはDIYでもできなくはないですが、高所を塗り替えるには足場が必要ですし、脚立や梯子では落下する危険があるのでおすすめしません。安全には代えられないので、外壁塗装の塗り替えは無理にDIYをせず業者に任せてしまいましょう。
また、塗装が甘いと外壁の保護効果が薄れてしまいますし、塗り替えのサイクルが早まってしまうので、プロに任せたほうが結局は一番という結果になります。
DIYはできる箇所と難しい箇所があるわけですが、外壁塗装は難しい部類に入るので、それをふまえてDIYすべきかよく考えてみてください。
防音性能を向上して快適な住環境を作ろう
住宅の防音性は暮らしに大きく影響します。外から騒音がどんどん室内に入ってくる環境は、とても快適とは言えませんよね。
住宅の立地や周辺環境にもよりますが、騒音が多い場所ほど防音性能の向上が必要です。車など騒音の元を断つのは難しいので、それならば住宅の防音性能を高めるしかありません。
「ガイナ」のように防音効果が得られる外壁塗料は珍しいですが、防音リフォームの方法は複数あるので、予算や希望に合わせてお選びいただければと思います。費用をかけるのが必ずしもいいとは限らないですし、もともとの住宅の防音性能によっても必要な防音リフォームが異なるので、まずは現状の防音性を確認し、最適な防音対策を選ぶ準備をしましょう。
上述したように、「ガイナ」は内壁や天井にも塗布できるので、内部の騒音対策にも使えます。快適な住環境を作るために、住宅の防音リフォームを検討してみてください。
おわりに
「ガイナ」は外壁塗料の中でも特に人気の高い製品で、多くの住宅に採用されています。外壁塗料も進化しているので、「ガイナ」以外にも防音性能を持つ製品が今後登場するかもしれませんが、現状では「ガイナ」の一択です。
防音リフォームを検討されている方は、「ガイナ」での防音対策も選択肢として考えてみてください。「ガイナ」を採用した上で防音リフォームをすれば、より防音効果が高まるので、外壁塗装を塗り替えるのであれば、ついでに防音性能を高めてしまいましょう。
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