雨戸の塗装とメンテナンス、ちゃんとしてる?塗装を怠ることによるリスク

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


住宅の塗装について計画するときに、つい忘れてしまいがちなのが「雨戸」です。

屋根や外壁のような目立つ部分と違い、つい見落としてしまいやすいのですが、雨戸の塗装は非常に重要です。

塗装しないままでいると雨戸が劣化しやすくなってしまうため、今回ご紹介するポイントを参考に適切な対応をしましょう。

雨戸は塗装しないと劣化してしまう?

建物の塗装と言うと、外壁塗装や屋根塗装をまっさきに思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そんな中で、忘れてはいけないのが「雨戸の塗装」です。

「住居に雨戸があるけれど、時間の経過とともに塗装やメンテナンスを意識的に行ったことがない……」という人も、今一度雨戸の塗装や状態をチェックしてみましょう。

雨戸は塗装が十分でないと、劣化しやすくなってしまいます。

そして劣化が進むと、表面がさびたり変色したりするだけでなく、チョーキング現象や腐食が起きてしまうこともあります。

チョーキング現象とは、塗料に含有されている成分が粉状になり浮き出てくる現象のことです。

雨戸の表面を触ったとき、まるでチョークの粉のようなものが付着したら、チョーキング現象と考えて良いでしょう。

経年劣化によってどうしても起きてしまう現象ではありますが、見た目にもあまり気持ちのいい状態ではありません。

また、例えばさびは、塗装の劣化が原因となって発生し、雨水が浸食してしまいます。

「ほんの一部に、少しだけサビがある」という場合でも、放置していると範囲が広くなっていきます。

雨戸の多くの部分がさびついてしまった時には、耐久性にも不安が生じてしまうでしょう。

腐食の場合にも、一部から雨戸全体へと広がり、雨戸を動かしにくくなったりカギがかかりにくくなったりしてしまいます。

雨戸にきちんと塗装をするメリット

定期的な雨戸の点検やメンテナンスによって、塗装もしっかり行っておくとさまざまなメリットがあります。

まず一つ目は、外観の変化です。

雨戸の塗装が十分でなく、色あせやチョーキング現象を放置していると、どうしてもその部分が目立ってしまいます。

外壁や屋根はきちんと塗装し、きれいな状態であればなおのこと、雨戸ばかりが悪目立ちしてしまうでしょう。

続いて、塗装をしっかり行うことは見た目の問題だけでなく、劣化防止にもつながります。

雨戸は、外壁や屋根などと同じく毎日の紫外線などの影響で少しずつ劣化してしまうものです。

そこから、サビや腐食が起きてしまうのは前述の通り。

経年劣化そのものを防ぐのは難しいですが、定期的なメンテナンスでしっかりと塗装をしておけば、雨戸が長持ちしやすくなるでしょう。

雨戸に使える塗料は「紫外線防止」や「さび止め効果」といった機能に優れた商品も展開されています。

必要に応じて最適な塗料を選ぶことにより、雨戸の耐久性を高めることができるでしょう。

雨戸の塗装はどのような流れで行う?

実際に雨戸の塗装を行う時には、塗装業者へ連絡をして塗装を依頼しましょう。

外壁と同様、雨戸の塗装にも順序があり、当然テクニックも必要です。

市販されている塗料を購入して自分で塗装することができないわけではありませんが、知識や技術が不十分な状態で行うと剥がれやすくなり、雨が侵食しやすくなってしまいます。

雨戸の塗装を行う時には、事前に十分な洗浄と下地処理も必要です。

この準備が不十分だと、せっかくの塗装も剥げやすくなってしまいます。

また、塗装の耐久性は雨戸そのものとの兼ね合いもあります。

雨戸の材質がスチール製なのかアルミ製なのかといったポイントによっても、向いている塗料やメンテナンスの目安時期が違います。

さらに雨戸の形状として、シャッタータイプなのか、引き戸タイプなのか、アコーディオンタイプなのかといった違いもあります。

雨戸塗装を依頼した際には、塗装業者がこうした点もしっかりチェックしてもっとも効果的な塗料を選び、使用します。

事前にきちんと調査をし、適切な価格で対応してくれる塗装業者を使用しましょう。

外壁塗装などと同じタイミングで依頼をするという手も

雨戸のメンテナンスが重要だとわかっていても、雨戸にだけ強く意識を向けて対応する……というのはなかなか大変ですよね。

そこで、外壁や屋根のメンテナンスを行い、塗装を依頼するタイミングで雨戸のメンテナンスも行うのがおすすめです。

ほかの部分と合わせて対応すれば、いちいち業者を呼ぶ手間も省けますし、うっかりメンテナンスを忘れてしまった……という事態も防げます。

そのため業者を選ぶときには「外壁や屋根と一緒に、雨戸もメンテナンスしてほしい」と伝え、幅広く対応してくれる業者を利用しましょう。

その際には、複数の塗装業者で相見積もりをすることをおすすめします。

一つや二つの業者だけで比較すると、費用が適正でないなど悪い条件を提示されていても、気付きにくくなってしまいます。

必ず複数の業者へ依頼し、十分比較した上で実際に依頼する業者を決めることが、納得のいく雨戸塗装を実現するポイントとなるでしょう。

まとめ

雨戸は定期的にメンテナンスを行い、しっかりと塗装をすることが大切です。

塗装が不十分な状態で放置していると、サビや色あせ、チョーキング現象、さらには腐食のような劣化の原因となってしまいます。

外壁や屋根のメンテナンス、塗装を行うタイミングで依頼すれば、長く放置してしまうことなくきれいな雨戸をキープしやすくなるでしょう。

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