近隣への配慮が最重要?狭小地での足場の仮設はどうすればいいのか?

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


「隣の家が近くて足場仮設ができないかもしれない」
「屋根の点検をしようにもハシゴがかけられないかもしれない」

最近、このような悩みを耳にする機会が増えた気がします。
この記事を読み進めている方の中に、この問題に直面するかもしれない、もしくは、実際に経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

土地が狭い日本だからこその問題ですが、屋根に限っては、極論をいえば、どんな状況下の住宅でも工事やリフォームをすることが可能です。
しかし、狭小地だからこそ注意しなければならないポイントがいくつかあります。

そこで今回は、狭小地での屋根工事や屋根リフォームを検討した際に問題となる足場の仮設他、注意すべきポイントについて紹介していきたいと思います。

現在、屋根工事や屋根リフォームを検討中の方は、参考になることがあると思いますので、最後までチェックしてみてくださいね。

では、いっしょに見ていきましょう。

狭小地や狭小住宅が増えた理由

近年ハウスメーカー・工務店などでも狭小住宅やコンパクトハウスを大きく宣伝しているところをよく見ます。

小さいからこそ比較的安く建てられるだけでなく、空いている土地にあわせて建てられるため、効率が良いといわれています。

日本は、住宅過剰社会といわれており、空き家問題にあるように古い住宅は放置したままなので、住宅のストックだけが増え続けている状態です。

そのため、空いている土地に合わせて家を建て続けていることになります。

狭小地とは、はっきりとした定義はないのですが、一般的に15~20坪以下とされています。
その小さな土地に住宅を建てるとなると、敷地いっぱいを利用して建てることになります。

結果、住宅同士の距離がどうしても近づくため、足場の仮設ができない、ハシゴがかけられないという問題が発生してしまいます。

この問題に直面するのは、3階建ての狭小住宅に多いといわれています。

また、カーポートを設置したためにハシゴをかけられなくなるケースや、新築当初は距離が離れていた住宅同士が、増築、改築を繰り返す中で距離が近くなるケースもあります。
昔はご近所付き合いが良好だったためにトラブルが少なかったことが考えられます。

狭小地の屋根工事や点検は可能なのか?

そもそも狭小地で屋根工事や屋根リフォーム、点検は可能なのかということですが、狭小地にその住宅が建てられたことを考えれば可能なことがほとんどです。

しかし、その際に足場を仮設されていた場所が、ご自身の敷地内とは限りません。

工事業者の方が隣家の敷地を利用することについて了承を得ていたケース、道路の使用・占有許可を申請して仮設していたケースなどが考えられます。

この場合、屋根工事・屋根リフォームを行う際にも同じ対応をとらなければなりません。

道路使用許可を申請する場合は、地域を所轄する警察署に申請をし、警察署長の許可を得ます。
道路占有許可は、国や都道府県、市区町村といった道路管理者に申請をし、各道路管理者の許可を得ます。
申請をすることで足場の仮設が可能になるため、大きな問題はありません。
申請を代行してくれる業者もありますので、契約の際などに確認してみましょう。

隣家の敷地を利用させていただく場合も当然許可を得なければなりません。
どこに足場を設けて、いつ作業をして、いつ撤去するのか、鉢植えの移動など、明確に説明をして了承をいただきましょう。

狭小地では多くの場合がお互いさまです。
敷地が近い分、どちらかの住宅をメンテナンスする際はどちらかの敷地を利用させていただくことが多いです。

そのため、快諾してくれるケースがほとんどです。

隣家との付き合いが良好な場合、時期を合わせて同時にメンテナンスをしてしまうケースもあります。

一度の足場設置でいっしょに工事を済ませることができ、コストを抑えることにもつながります。

次に点検の場合ですが、狭小地で屋根の点検をするだけのために足場を仮設しなければならないのは、なかなか決断しにくいことですよね。

そんなとき、最近では、ドローンを使用して点検するケースが増えています。
ドローンでは、リアルタイムで屋根の状況をチェックすることができますので、足場を仮設する必要性を判断することができます。

ただし、ドローンは、どこでも飛行させることができるわけでは、ありません。
その点は、注意するようにしましょう。

狭小地の工事での注意点

ここからは、狭小地・狭小住宅に共通する施工の際の注意点をいくつか紹介していきます。

工事前挨拶

工事前の挨拶は、どのような住まいであっても重要なポイントです。

工事の際、事前に挨拶に来なかったというたった1点で、なにかあったときに大きなトラブルにつながることもあります。

完工後もご近所付き合いは変わらずに続いていくことがほとんどだと思います。
良好な関係を保つためにも必ず挨拶に伺うことをおすすめします。

コロナ禍では、挨拶に来られることを嫌がる方もいらっしゃると思いますので、臨機応変に対応していきましょう。

シートや養生で飛散防止対策

屋根塗装や屋根の葺き替え工事では、水やホコリの飛散が発生します。
狭小地の場合、住宅同士が近いため隣家に影響が及ぶ可能性大です。

そのため、飛散防止用のメッシュシートは必須になります。
足場仮設費用にメッシュシートが含まれていると思いますが、不安な場合は業者に確認しておきましょう。

塗料のニオイ

近年塗料の性能が大きく向上したため、塗装の際に発生するニオイが抑えられています。
とくに水で稀釈する水性塗料はニオイの発生が少なく、ニオイに敏感な方や赤ちゃん、妊婦さんがいらっしゃる家庭に支持を得ています。

耐久性については、油性塗料の方が優れている傾向にあるため、状況に合わせて適切な塗料を選ぶようにしましょう。

施工業者の心配り

工事において作業で発生する騒音はつきものです。
この点は仕方がないことですが、作業員の無駄な会話や作業についての注意の際に怒鳴るなど、そういった声は、ご近所からすると不快でしかありません。

夜勤の方、子育て中の方、リモートワーク中の方、とさまざまな状況の方が周辺にはたくさんいると思い、ご近所への気遣いをしてもらうよう、施工業者に頼んでおきましょう。

まとめ

狭小地・狭小住宅は、これから家を建てる方にとって避けられない問題かもしれません。
しかし、家を守っていくために定期的なメンテナンスを怠るわけにはいきません。

そのため、近隣とのコミュニケーションが今まで以上に重要になってくると思います。
しっかりと挨拶をするなど、当たり前のことを丁寧におこない、その上で最善の方法を業者と確認しながら探すようにしてくださいね。

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