雨どい塗装はした方がいい?住宅の耐久性から考える雨どい塗装の必要性

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


雨どいは日本家屋に必須の設備ですが、目立たないためかメンテナンスを後回しにされがちです。それに外壁や屋根と同じように雨どいにも塗装することをご存知ない方も多いかもしれませんね。

本記事では、あまり知られていない雨どい塗装の必要性について解説します。特に住宅の外壁リフォームを予定されている方は、雨どい塗装も検討してみてください。

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雨どいの役割

雨どいは漢字で「雨樋」と書きます。「樋」は「とゆ」や「とよ」、「ひ」とも読みますが、主な読み方は「とい」です。

「桶(おけ)」に似た漢字ですが、「辶」がある「樋」にはとは異なる漢字なので注意してください。

では「雨どい」はどのような役割を果たすのでしょうか?

「雨どい」は屋根に落ちた雨水を排水するのが役割です。昔は雨を飲料水として水槽に貯める役割があったようですが、現在は排水のために設置されます。

ちなみに現存する最古の雨どいは、733年(奈良時代)に建立された東大寺三月堂に設置されているものだそうです。

もうひとつ豆知識を付け加えておくと、西洋建築の「ガーゴイル」と呼ばれる空想の怪物をかたどった彫刻は雨どいの役割も果たしています。ガーゴイルは以下の画像のように大聖堂などの建築物に使われているので、名称をご存知なくとも目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

ガーゴイル 画像

このように雨といは日本家屋にも洋風建築にも使われている設備で、その歴史や日本と海外の形状の違いを比べてみるとなかなか面白いものです。

雨どいに塗装は必要?

雨どいは屋根や外壁と同じように常に風雨や紫外線にされているのでだんだん劣化していきます。

では、塗装で保護されている屋根や外壁に対し、塗装されていない雨どいはどのような状態になるでしょうか?

雨どいに塗装が施されていないと、塗装されている屋根や外壁と比べて劣化が早く進むことでしょう。雨どいが劣化するとひび割れなどの不具合が起こり、雨漏りが発生する恐れがあります。

また、落ち葉などのゴミが溜まると雨水が詰まってしまうため、詰まりの原因となるひび割れには注意してください。雨どいの詰まりを放置すると他の部位にまで悪影響が及び、雨漏りの被害が拡大すると修繕費が高くついてしまうかもしれません。

雨どいの劣化は住宅の美観にも関係します。塗装が施されている屋根や外壁は劣化していないのに、雨どいだけ色褪せていると見栄えがよくないですよね。

雨どいは目立つ部分ではありませんが、外壁が綺麗だと余計に劣化が目についてしまいます。雨どいに塗装を施しておけば劣化を防げるので、住宅の外観が良くなるというのもメリットのひとつです。

機能性の面でいうと、雨どいを塗装したからといって性能が向上するというわけではありません。屋根や外壁なら遮熱効果のある塗料を使うことで住宅の遮熱性が向上しますが、残念ながら塗装で雨どいの機能を向上させることは難しいです。

劣化を防げるというだけでも十分塗装をする価値がありますし、ひいては住宅の耐久性の向上にもつながるため、雨どい塗装をしておいて損はないでしょう。

雨どいの耐用年数とメンテナンスの頻度

雨どい 塗装 画像

雨どいの耐用年数は約20年とされています。雨どいの種類や環境によっても耐用年数は変わりますが、だいたい20年を目安に交換するのが一般的です。

しかし、上述したように雨どいは常に風雨や紫外線を受けている状態ですので、塗装が施されていないと劣化が早く進み、15年など早い段階で交換が必要になるかもしれません。

では、雨どいはどれくらいの頻度でメンテナンスをした方がよいのでしょうか?

雨どいのメンテンスの頻度は約10年が目安となります。ひび割れなどが起きている箇所を補修するのであれば、塗装も一緒にしてしまった方が効率がよいでしょう。

塗装しないとあと10年持つところが5年になってしまうかもしれませんし、耐用年数が半分に減るとまではいかなくとも、一般的な耐用年数の20年より早く交換せざるを得なくなるかもしれません。

特に陽当りが悪い場所の雨どいはコケや藻が発生しやすいため、劣化の早く進行する恐れがあります。コケや藻で雨水が詰まってしまうと雨漏りが発生するので、定期的にメンテナンスをして詰まりを解消しておきましょう。

雨どい塗装の塗料の種類

雨どいの塗装にはウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料などがあります。雨どいの素材との相性もあるので種類によっては使えない塗料もありますが、雨どい塗装をするならこの3つの中から選ぶことになるでしょう。

ウレタン系塗料は3つの中では最も安価ではありますが、その代わりに耐久性は最も低いです。
密着性に優れているのでひび割れ防止し、光沢がある塗料なので外観を美しくすることができます。

シリコン系塗料は防汚性能が高く、コストパフォーマンスにも優れた塗料です。外壁用塗料によく使われていて、雨どい塗装でも広く使われています。

フッ素系塗料は耐候性が非常に高く、長期に渡って雨どいを保護してくれます。これら3つの塗料の中では最も高価ですが、長い視野でみるとコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。

価格はウレタン系塗料→シリコン系塗料→フッ素系塗料の順に上がっていきますが、同時に耐候性・耐久性も価格に比例して上がります。

短いスパンで塗り替えることを想定するなら安価なウレタン系塗料が向いていますし、塗り替えの頻度を減らしたいならシリコン系塗料かフッ素系塗料を選ぶとよいでしょう。

雨どいの耐用年数が迫っているなら、安価なウレタン系塗料を選ぶのもひとつの手です。ウレタン系塗料の耐候年数の目安が5~8年ですので、たとえば雨どいの耐用年数があと5年であれば無理にシリコン系塗料とフッ素系塗料を選ぶことはないでしょう。

機能性に差があるため一概に価格だけでは判断できませんが、残りの耐用年数も考慮して塗料の種類を選んでいただければと思います。

雨どいの塗装はDIYでも可能?

雨どいの塗装をDIYで行うこともできますが、高い場所にある設備ですので、梯子や脚立に昇って慣れない作業をすると落下の危険があるのでおすすめしません。内装ならDIYしやすいですが、雨どいや外壁など住宅の外装部分のメンテナンスは高所での作業になるため、もしDIYするなら安全面に十分に配慮して塗装を行ってください。

塗装の専門家である職人なら足場を組んで安全に雨どい塗装ができるので、無理せずに業者に任せてしまった方が安心です。足場代はかかりますが安全には変えられません。

それに塗装をするには取り外しをしなければならないため、へたに外すと塗装後に元に戻せなく恐れもあります。雨どいがない状態だと外壁に雨水が伝わって劣化してしまう恐れがあるので、安易に取り外さない方がよいでしょう。

雨どいに限らず、外壁や屋根など足場を組む必要がある部位の塗装は業者に任せてしまいましょう。ケガをしたら大変ですから。

外壁や屋根の塗装をするついでに雨どい塗装を

雨どい塗装をするには足場を組まなければなりません。足場代を節約するなら、外壁や屋根などの塗装を塗り直すついでに雨どいも塗り直すという方法もあります。

つまり、外壁塗装や屋根塗装で足場を組むついでに雨どい塗装もやってしまおうということです。雨どい塗装をするためだけに足場代を払うのはもったいないという気持ちもよく分かりますので、節約したい方は外壁塗装や屋根塗装と一緒にしてしまいましょう。

雨どい塗装をしない場合でも、ゴミやコケで雨水の詰まりが発生していないか、ひび割れなどが起こっていないかをチェックしてもらうことをおすすめします。

雨どいの不具合は下からは確認しにくいですので、足場を組むなら雨どいのメンテナンスも依頼してはどうでしょうか。

もうひとつ付け加えておくなら、雨どいの塗料を選ぶ際、メンテナンスの周期も考えておきましょう。外壁、屋根、雨どいのそれぞれのメンテンスの周期が異なると、別々に塗装の塗り直しをしなければならなくなります。

それだと塗装の塗り直しのたびに足場代が発生してしまうので、足場代を節約するならメンテンスの周期を合わせた方がよいでしょう。

上述したようにウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料でそれぞれ耐久性が異なるため、次のメンテナンスを考慮して選んでください。

雨どいのメンテナンスをするなら塗装の塗り直しをしておこう

雨どい塗装は後回しにされがちですが、雨水を排水するという大事な役割を担っていますし、住宅の耐久性にも関わってくるので定期的にメンテナンスをしてください。

ゴミやコケによって雨水が詰まると他の部位にまで影響が及ぶので、雨どいの定期メンテナンスは非常に大事です。

また上述したように雨どいも劣化していくので、長く使うためにメンテンスの際に塗装を塗り直しておくことをおすすめします。

雨どいに塗装が必要であることをご存知なかった方も多いかと思いますが、屋根や外壁と同じように耐久性を高めるためには塗装の塗り直しが必要です。

普段は雨どいを見る機会は少ないかもしれませんが、ひび割れなどがないか注意してチェックしてみてください。

おわりに

雨どいは環境によって劣化の進行具合が変わるので、メンテンナンス頻度の10年や耐用年数の20年はあくまでも目安として考えておきましょう。

業者にメンテナンスを依頼する際は、塗装の塗り直しも同時に依頼されることをおすすめします。

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