懐かしきトタン、そのメンテナンス方法を今こそ!

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


聞けば懐かしい感じさえするようになりました「トタン」

古くからいろんな場所に使われているのを見てきた建築資材で、外壁や屋根にも多く使われてきました。

最近では、あまり見かけなくなってしまいましたが、街中を探せば使われている建物を多く見つけることができます。

それらのほとんどが古くなりメンテナンスが必要な状態なものが多いでしょう。
そこで今回は、古くなったトタン外壁や屋根のメンテナンスについて詳しく説明していきます。

お住まいや関係のある建物にトタンが使われているなど、興味がある方は是非とも最後まで読んでみてください。

それでは、いきましょう。

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トタンってなに?

トタンというと金属の鋼板ということは多くの方ことが理解できると思います。
その中になんとなくだけれど、サビやすいというイメージを持っている方も多いかと思われます。

そんなサビやすいイメージを持たれているトタンなのですが、実は亜鉛でメッキされた鋼板であるため、普通の鋼板よりもサビにくいのです。

では、サビやすいとイメージを持たれているのはどうしてなのでしょうか?
それは、メンテナンスを怠っているトタンの建物が多いからなのでしょう。

トタンを使用するメリット・デメリット

メリット

トタンは一般的な鋼板を薄く加工して、亜鉛でメッキ処理したもので、下地の鋼板もメッキ成分も比較的安いものです。

薄く加工しているため軽いというメリットがあります。
メッキ成分が減ってくるとサビが促進してくるので、メッキ成分を減らさないようにメンテナンスが必要になります。

メッキ成分が減る原因は、水分に触れることです。
そのため塗装によって保護しなければなりません。

環境によりますが、こまめにメンテナンスをすれば15~20年くらいは耐用年数があると言われています。

結果、サビやすいと感じてしまうということは、メンテナンスを忘れてしまっているということになります。

デメリット

外壁や屋根にトタンを使用する場合、切断したりなどの加工が必要になることがあります。
そうすると、切断面はメッキ処理がされていなく鋼板が剥き出しの状態であるため、どうしても切断面からサビやすくなります。

あと鋼板は非常に熱伝導が高いため、太陽光によりすぐに温度が上がってしまいます。
夏では、表面温度が約80℃にもなり、この温度が直で伝わってくるため暑いです。

最近では、遮熱塗料を使用して表面温度は約20℃、室温では約4℃も下げることができるようになりました。

トタン外壁のいま

トタン外壁が爆発的に普及したのが、1970年代中頃~1990年頃にかけてです。

この時期にプリント鋼板(カラー鋼板)が現れはじめて、トタンに見えなくデザイン性も高いことで流行しました。

当時、外壁の主流であったモルタルに比べると、工期も短くて費用も安めでした。
モルタルのようにクラック(ひび割れ)が発生しないことも支持された理由の1つと考えられています。

流行した後半の1990年代で考えても建てられてから約30年の月日が流れています。
当時、建てられて1度もメンテナンスしていないのであれば、早急に塗り替えなど補修をすべきです。

さらには、今後のことを考えると外壁は張り替えた方がコストもかからない可能性が高いので安心です。

こんな症状、出ていませんか?

傷、変形している

トタンの鋼板の厚さによって左右されるのですが、基本的に薄いものが多いので、強風などで何か飛来物が衝突して変形したり、傷ついてしまいます。

傷が入ると切断面と同じでそこからサビが発生してしまう可能性が高いです。
そのため、定期的な点検が大切になってきます。

サビが発生している

トタンは亜鉛メッキの効力である程度のサビは防止してくれるようになっています。
しかし、残念ながら万能ではありません。

亜鉛は、経年などにより消費されていくので、トタンは徐々に無防備な状態になってしまいます。

そのため、サビを確認したのなら拡大していかないうちにサビを落として塗装をして対処するようにしましょう。

穴があいている

穴があいているのを発見したのなら、もう張り替えのタイミングです。
その穴が一部だけのものならば、部分的に交換することで対応できると思います。

張り替えや交換をするのなら、そのタイミングでトタンよりもサビに強いガルバリウム鋼板に変更することをおすすめします。

まとめ:トタンのメンテナンス方法を知ろう

これから紹介するトタン外壁や屋根のメンテナンスは、状態が比較的健全であるときに行うメンテナンス方法です。

サビが拡大してしまう前に、塗装をすることでトタンを長持ちさせることができます。

少々のサビならば問題ありませんが、穴があいている、サビで端が欠けている、のような場合は塗装をしても意味がありません。

鋼板は薄いので、表面的にはサビが発生しているだけと思っても貫通していることが結構あります。

その場合は、塗装をしても穴がすぐに広がってしまうので、張り替えや交換で対処するようにしましょう。

トタンを長持ちさせるには、サビが出始めてきたから塗装するのではなく、その前に定期的に塗り替えることが理想です。
下塗りには、サビ止め塗料を使用して万全の対策をするようにしましょう。

そのために、定期的な点検としっかりとした対応をしてくれる信頼できる業者さんを探すようにしてくださいね。

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