知っておこう!地震や台風のときブルーシートで屋根を応急処置

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


阪神淡路大震災、東日本大震災、大阪北部の地震、台風、最近では集中豪雨など様々な災害が身近に控えている災害大国日本。

災害が起こるたびに、当たり前のことなのかもしれませんが住まいが甚大な被害にあう方が多くいらっしゃいます。

今回は、そんな災害時に住宅が被害に遭ってしまった場合の応急処置をご紹介していきたいと思います。

この記事では、屋根が被害に遭った場合の応急処置を中心に説明していきますので、いざというときのために最後まで読んでいただきたいと思います。

本当にいつ被害に遭うかもわからないのが災害です。
備えあれば患いなしです。

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屋根の応急処置の方法

まずは、屋根の応急処置の方法から説明していきます。

地震や台風などの災害で屋根が損傷してしまった場合の応急処置は、雨や風を一時的にしのぐために、ブルーシートを屋根にかける方法が一般的です。

ブルーシートではない他の応急処置としては、テント生地のシートを屋根にかける方法があるのですが、価格がブルーシートに比べて非常に高いので、あまり使用することは少ないです。

災害時ならば、すぐにお金を使用できる状況じゃないかもしれませんので、比較的かんたんに購入できるブルーシートがベストと言えます。

応急処置を職人さんに依頼する場合もテント生地は非常に価格が高いので、使用する職人さんも少ないそうで、応急処置段階でそこまでお金を使いたくないという施主の方も多いです。

しかし、テント生地は高額ながらも非常に分厚くて紫外線でもなかなか劣化しない特徴があります。
そのため、応急処置段階でテント生地を使用しようとする職人さんはとても素晴らしい職人さんだということは把握しておいていただきたいです。

屋根の応急処置に使用するブルーシートの選び方

ブルーシートがコストの面でも屋根の応急処置に適しているということはわかったとして、実際にブルーシートを選ぶときはどうすればいいのでしょうか。

ホームセンターに行ってみればわかると思いますが、一口にブルーシートといっても様々な種類があるのです。

具体的には
#1000 #2000 #3000 #4000…

といった種類があります。
一体この数値は何を表しているのでしょうか。
これはすべて重さに関する表記となっています。

ブルーシートの最も基準的なサイズが3.6m×5.4mなのですが、その大きさで重さが約3kgなら#3000となります。

約4kgなら#4000です。ということは重さがグラムで表されているということです。

同じ大きさで重いということは、そのぶん分厚いということです。
分厚いと防水性や耐候性が高くなります。

ということは、表記の数字が大きい=分厚くて強度が強い ということになります。

実際にホームセンターに行くことがありましたら、その際に触って比べてみてください。

ちなみに、#1000のブルーシートは紫外線によって大体数日から1ヵ月でボロボロに劣化してしまいます。

数値が上がることによって耐久性が上がり長持ちするのですが、それでもやはり1ヵ月から数か月経過するとボロボロになってしまいます。

あくまで応急処置に使用するものなので、長期間は耐えられるものではありません。

価格も数字が大きく分厚くなるにつれて少しずつ高くなっていきます。

災害時の屋根への応急処置のブルーシートの設置方法

実際に、住まいが地震や台風などの災害被害に遭って屋根が落ちてしまったとき、どのようにブルーシートを設置すればいいのでしょうか。

ここからはブルーシートの基本的な設置方法をご紹介していきます。
一緒に見ていきましょう。

基本的な設置方法は、3つあります。

1. ブルーシートの穴(鳩目)にロープを通して、そのロープと樋のじょうご部に括り付ける方法。
2. ブルーシートの穴にクギを通して、クギを瓦と瓦の隙間に差し込んで動きにくいように設置する方法。
3. ブルーシートの穴に紐を通して、紐に重りになる土のうなどを括り付けて、屋根の頂点にブルーシートの中心がくるような形で土のうの重さで引っ張り設置する方法

1の方法については、樋のじょうご部にロープを括りつけているので、強風で樋が外れる可能性もあり、あくまで簡易的な応急処置として把握しておいてください。

2の方法も同様で、瓦と瓦の間にクギを差し込んで固定しているだけなので、1と同様に簡易な応急処置となります。

3の方法は、土のうを持ってきて屋根全体にかける方法なので、1と2の方法よりも大掛かりで手間がかかります。材料費もかかるので、応急処置とはいえ費用がかかってしまいます。しかし、1と2よりもしっかりとした強度が見込めます。

まとめ:災害で屋根が被害に遭ったらとりあえずブルーシートで応急処置

災害で住まいの屋根に被害が出た場合のブルーシートでの応急処置についてここまで説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

ブルーシートで応急処置をすることさえ知らなかった方も多かったと思います。
それを知っていただけたことだけでも、幸いです。

災害時は、リフォーム店が営業に来ます。
基本的には、良いリフォーム会社だと思いますが、災害時だけ動いてよからぬことを考えている悪徳な業者もいるので、注意してください。

しっかりとした応急処置していただきたいと思うのは当然ですが、災害時はかなりの被害件数が出てしまい応急処置に至るまでにかなりの時間を要する場合もあります。

だからといって、未経験者だけで応急処置をするのは極めて危険です。

地震での被害が出たときに設置作業をしていると、作業中に余震に遭遇してしまう場合もあり命の危険があります。

しっかりとした業者に依頼するか、せめて経験者と一緒に設置することをおすすめします。

皆様のこれからの安全を心からお祈りいたします。

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