台風でアンテナに影響が!テレビが映らない原因とその対策

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


毎年、台風が何回も通過して時には甚大な被害が出てしまう我らが日本。
台風による大雨・洪水による床下、床上浸水、最悪の場合は最近静岡で発生してしまったような土石流などさまざまな被害が引き起こされています。

被害は、このようなとてつもない規模のものだけではありません。

「台風のあと、何かテレビの映りが悪くなった」
「強風で屋根の上のアンテナが変な方向に向いてしまった」
「アンテナが台風のせいで倒れてしまった」

というような悪影響も発生しています。
テレビアンテナというものは繊細で、少しでも向きが変わってしまうと電波を拾えなくなってしまうものなのです。

そのため、台風のあとにアンテナの向きがずれたり、故障したりすると、「すべてのチャンネルが映らない」「特定のチャンネルだけ映らない」「ブロックノイズというモザイクが発生する」「E201、E202、E203などのエラーコードが出る」というようなトラブルが起こります。

そんなトラブルが発生したときに、焦らずに対処したいという人のために、台風でテレビが映らない原因と対処法と事前にできる台風対策を紹介していきます。

台風でテレビが映らなくなる原因と対処法

台風が直撃してからテレビが映らなくなった場合に、考えられる原因は主に4つです。
それは…

1.アンテナの向きが変わった
2.アンテナが倒れたり落下した
3.激しい雨によって電波が届かない
4.中継局が電波を発していない

です。
これらのひとつずつ詳しく説明していきます。

アンテナの向きが変わった

アンテナに特に異常はなさそうだけど、台風からテレビの映りが悪くなった場合に考えられるのが、アンテナの向きの変化です。

台風時には、人がしっかりと立つことができないくらいの強風が吹きます。
その際に、アンテナを固定しているボルトや金具がゆるんでいると、強風の影響でアンテナの向きが変わってしまうことがあるのです。

アンテナは向きがとてもかなり重要です。
向きが変わってしまうと、電波をよい状態で受信できなくなってしまいます。

アンテナの中でもBS/CSアンテナは、ほんの少しだけずれたとしても映らなくなることがあるため注意してください。

アンテナが倒れたり、落下した

アンテナが倒れたり、落下することも原因のひとつです。
向きが変わるだけで、映らなくなるかもしれないので倒れたり、落下すると当然映らないですよね。

屋外に設置されているアンテナは、とても強力なワイヤーや金具などで固定されているため、倒れることは滅多にありません。

しかし、長年風雨や紫外線などの外的要因に晒されていると、ワイヤーが緩んでしまい台風を機に倒れてしまうことがあります。

激しい雨によって電波が届かない

台風による激しい雨も電波が届かなくなる原因です。

この原因は、地デジ放送よりも、BS/CSなどの衛星放送に悪影響を与えます。

普段は、雨が少し降ったくらいでテレビの映りが悪くなることはありません。
しかし、台風となると話は別です。
雨の量が一気に増えて、アンテナに届く電波が遮られてしまうのです。

そして、画質の悪い「降雨対応放送」に切り替わってしまうことがあります。

ただし、この状態は台風が過ぎ去ってしまうとともに元に戻ることがほとんどなので、安心してもらって大丈夫だと思います。

中継局が電波を発していない

最後は、各家庭に電波を送信している中継局がそもそも動いていないというケースです。

台風になると停電になることがありますよね。
そうなると、中継局も電波を送れなくなってしまうのです。

もしも、テレビの不調が起こっているのが、ご自宅だけでなく近隣も起こっていたとしたら中継局の停止が原因と判断してもいいと思います。

ここまで取り上げてきた原因4つのどれにも当てはまりそうにない場合は、単にテレビの不調かもしれません。

そんな時は、業者に連絡するか深刻な故障でなさそうならば、簡単な対処で映るようになるかもしれません。

テレビの映りが悪くなった時の対処法

ここからは、アンテナに異常が見られないのにテレビの映りが悪い場合の対処法を4つ紹介します。

紹介する4つの方法で改善するなら、それにこしたことはないので、ぜひ試してみてください。
業者に連絡するのは、それからでも遅くはありません。

テレビをリセット

テレビの映りが悪くなって、最初に試してほしい対処法がテレビの再起動です。
再起動ができることを知らなかった人も多いのではないでしょうか。

再起動の手順を見ていきましょう。

1.テレビ本体の電源を切る
2.電源プラグをコンセントから抜く
3.1分ほど待つ
4.電源プラグをコンセントにさす
5.電源を入れる

簡単ですよね。
これで映りが回復するなら万々歳です。

再起動の手順は、テレビの種類によって違うことがあるため詳しくはテレビの説明書を確認するようにしてください。

チャンネルの再設定

次は、チャンネル設定を試してみましょう。

台風の影響でテレビの映りが悪くなったとしても、設定画面だけはしっかりと表示されることが多いです。

リモコンを操作してメニューやホームボタンから地デジ・BSチャンネルを再取得してみてください。

こちらもテレビの種類によって設定方法が変わりますので、詳しくは取扱説明書を確認してください。

ケーブルを再接続

次は、部屋のアンテナ端子とテレビをつなぐケーブルの再接続です。

テレビだけではなくBDレコーダーやゲームなども接続している人は、それらも外してみましょう。

このとき、プラグが折れたり曲がったりなどの異常がないかも確認するようにしてください。

ケーブルに問題がないかを確認したら、抜けや緩みがないようにしっかりと再接続してください。

B-CASカードを再挿入する

最後の方法は、B-CASカードの再挿入です。

大体、テレビの裏側に差し込み口がありそこに差し込んである状態だと思いますので、テレビの電源を切った状態で引き抜き、カードに異常がないかを確認して問題がなさそうであれば、もう一度差し込んでみてください。

これで、テレビを点けて映りに問題がなくなっていれば、大丈夫です。

台風が来る前にできる対策4つ

この記事の最後に台風が来る前にできる対策を紹介したいと思います。

台風や大雨が発生しやすい夏から秋に差し掛かる前に、対策をしておくことでテレビの映りに問題なく台風シーズンをやり過ごすことができるかもしれません。

それでは、4つそれぞれを詳しく見ていきましょう。

デザインアンテナに切り替える

事前にできる対策1つ目は、地デジアンテナをデザインアンテナという箱型のアンテナに変える方法です。

デザインアンテナは、「平面アンテナ」「フラットアンテナ」とも呼ばれており、家の壁面や柵部分に固定するタイプのコンパクトなタイプのアンテナです。

まだ大体のご家庭が、魚の骨を組み合わせたような形のアンテナが屋上についていると思います。
このような一般的なアンテナは八木式アンテナといわれており、これは広い範囲で電波を受信できるのですが、設置する職人の技術が未熟な場合、固定が甘く向きが変わったり倒れたりしてしまうことがあります。

しかし、デザインアンテナは軒下や壁の高い位置に設置することができるため、風の影響を受けにくく、業者からしても設置・メンテナンスともに簡単なアンテナなのです。

結果、台風に強いアンテナといえるでしょう。

アンテナを室内に設置する

アンテナは室外に設置するものと誰もが思っていることでしょう。
なんと、室内に設置することができるアンテナがあるのです。

室内にアンテナを設置する方法は…

●小型の室内アンテナを使用する
●屋根裏にアンテナを設置する

の2つになります。

室内アンテナは、小型で室内に設置できるその名の通りのアンテナで、ケーブルでテレビと接続するだけなので、とても簡単に取り付けられます。

屋根裏にアンテナを設置する方法もそのままで八木式アンテナまたはデザインアンテナを屋根裏に設置するだけです。

そんな簡単なことで対処できるなんて、とびっくりした人もいるかもしれませんが、設置できちゃうのです。

しかし、2つともデメリットがありまして、屋上などの室外に設置するよりも受信する電波が弱いため、エリアによってはテレビの映りが悪くなってしまうおそれがあります。

アンテナを定期的にチェックする

アンテナって屋根の上に設置されていることもあり、普段からあまり目にすることがないですよね。

実際、あなたの家のアンテナは設置されてからどれくらい経過しているしょうか。
もしも10年以上経過しているのなら、アンテナ専門の業者に点検してもらうことをおすすめします。

なぜなら、アンテナの寿命は10年~15年といわれているからです。
経年によって、アンテナ本体や設置している金具が劣化して台風に耐えられなくなる可能性があります。

そんなことにならないためにも定期的に業者に点検してもらいましょう。

光回線テレビ・ケーブルテレビに切り替える

ケーブルテレビや光回線テレビにすると、アンテナが必要ありません。

しかし、費用面に注意してください。
ケーブルテレビや光回線テレビは、初期費用はそんなにかからないのですが月額利用料が発生します。

反対にアンテナ設置は、ある程度費用がかかりますが、1度設置をしてしまえばテレビが増えたとしても費用が増えることもなく、10年~15年と長持ちするのでトータルでいえばアンテナ設置のほうがお得ということになります。

台風がよく来るエリアかどうかなどさまざまな観点からそれぞれのメリット・デメリットをふまえて対策をおこなってみてはいかがでしょうか。

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