屋根材コロニアルを知らないなんて、もう言わせない

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


「コロニアル屋根材がどんなものなのか知りたい」
「コロニアル屋根材ってメンテナンスとか大変なの?」

最近、こういった悩みや疑問を耳にすることがあります。
コロニアル屋根材を検討中の人の中には、同じようなことで不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

また、コロニアル屋根材という言葉をこの記事で初めて聞いたという人もいると思います。
現在、悩みを抱えている人から少し興味を持ち始めた人、すべての人のためにこの記事では、そんなコロニアル屋根材について詳しく紹介していきたいと思います。

ここで少しでもコロニアル屋根材について知っておくことで、塗装の際の失敗を防げると思いますので、ぜひ参考にしてください。

それでは、いきましょう。

コロニアル屋根とは?

コロニアルとは、スレートという屋根材のひとつの商品名です。
そもそもスレートとは、セメントと繊維質を混ぜ合わせて薄い板状にした屋根材のことをいいます。

住宅に使用されているスレート屋根材の中で、コロニアルはかなり普及されています。
そのため、コロニアルという商品名なのですが、屋根材の名称として呼ばれることが定着しました。

耐用年数も長く、コストパフォーマンスも高いため凄く重宝されている屋根材です。
ここからは、そんなコロニアル屋根のメリットとデメリットについて紹介していきます。

コロニアル屋根のメリットとデメリットとは?

コロニアル屋根のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。
どちらも知っておくことで、メンテナンスの際に参考になると思います。

コロニアル屋根のメリット

コロニアル屋根のメリットは、大きくわけて4つあります。

・価格が安い
・軽くて住宅に優しい
・デザインの種類が豊富
・施工がしやすい

それぞれのメリットについて、詳しい内容を紹介していきます。

【価格が安い】
コロニアルは、瓦や金属系の屋根材と比べると価格がとても安いです。
瓦や金属系屋根材の半額から8割ほど安いといわれています。

そのため、コロニアルは屋根材の費用を抑えたい人にピッタリです。

【軽くて住宅に優しい】
コロニアルは薄さが大体5mm程度で軽いため住宅に負担をかけない屋根材といわれています。

住宅に負担がかからないため、地震の揺れも軽減することが可能です。

【デザインの種類が豊富】
コロニアルは、カラーバリエーションが豊富なため、理想のイメージに近い色が見つかる可能性が高いです。

複数のカラーを用いてデザインが可能なので、おしゃれな屋根に仕上げることもできます。
そのため、人とは違うおしゃれなデザインの屋根にしたいという人は、コロニアルが向いていると思います。

【施工がしやすい】
コロニアルは、軽くて加工がしやすいので、施工しやすい屋根材といわれています。
そのため、工期が短く済むというメリットがあります。

施工がしやすいこともあり普及率が高くとてもメジャーな屋根材なので、扱えない業者がほとんどいなく失敗のおそれも少ないです。

コロニアルのデメリット

コロニアル屋根は、デメリットも4つあります。

・汚れやすい
・ひび割れが起こりやすい
・寒冷地には不向き
・アスベストへの注意が必要

メリットと同じくそれぞれの内容を見ていきましょう。

【汚れやすい】
コロニアル屋根は、表面がボコボコしたデザインのため、その隙間に汚れが溜まりやすい特徴があります。

汚れが目立ってくると、見た目が悪くなるだけでなく、屋根の劣化も促進してしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスをする必要があります。

【ひび割れが起こりやすい】
コロニアル屋根は薄い板状であるため、衝撃や経年劣化によってひび割れが発生しやすいデメリットがあります。

台風などの強風により飛来物が接触して破損してしまう可能性もあるため注意が必要です。

【寒冷地には不向き】
コロニアル屋根は断熱性が低いです。
そのため、寒冷地には向いていません。

さらには、凍結に弱いというデメリットも持ち合わせています。
北海道などひどく寒い地域の人には、あまりおすすめできません。

【アスベストへの注意が必要】
2004年より前に設置されたコロニアルには、アスベストが含まれている可能性があるため注意する必要があります。

特に、屋根を解体する際にはアスベストが飛び散ってしまわないように対応しなければなりません。

コロニアル屋根の劣化症状とは?

ここからは、コロニアル屋根に発生する劣化症状について紹介していきます。

・コケやカビの発生
・色褪せ
・反り
・剥がれなどの損傷

上記の4つがあります。
それぞれ具体的に説明していきますので、チェックしてくださいね。

コケやカビの発生

コロニアル屋根の表面のデコボコの隙間に、コケやカビが発生します。
発生すると、白く汚れたようになります。

コケやカビが発生すると見た目も悪く、そのまま放置してしまうと雨漏り原因にもなりますので、定期的な塗装や洗浄をおすすめします。

色褪せ

コロニアル屋根の塗膜が劣化すると、色褪せが発生することがあります。
屋根は、家の部材の中でも常に紫外線や風雨の影響を受けている箇所なので、塗膜の劣化が進みやすいです。

色褪せは、そんなにすぐに住宅劣化に繋がるものではありませんが、放置しておくと雨漏りや屋根の腐食という症状に繋がる可能性があります。
そのため、色褪せが見られるようになってきたら、塗装を検討することをおすすめします。

反り

コロニアルが水分を含み、そして乾燥を繰り返していくと、屋根の一部が反ってしまうことがあります。

反った状態で放置してしまうと、屋根のひび割れや雨漏りに繋がるため発見したら対処するようにしてくださいね。

剥がれなどの破損

コロニアルが水分を含んで膨張することで、屋根の一部が剥がれることがあります。
その他にも、台風などの強風によって飛来物が接触して剥がれてしまうことがあります。

剥がれが発生すると、屋根の隙間から雨水が内部に侵入してしまう可能性が高いので、早めの補修をおすすめします。

コロニアル屋根の塗装手順とは?

ここからは、コロニアル屋根の塗装手順について紹介していきます。

➀高圧洗浄

まずは高圧洗浄です。
高圧洗浄機を使用して、屋根の汚れを除去していきます。

コケやカビなどを取り除いて屋根の表面をキレイにすることで、塗料との密着率が上がり塗装の仕上がりが良くなります。

②養生

洗浄が完了すると、次は養生です。
塗装しない箇所にテープやビニールシートを使って塗料が付着しないように養生していきます。
養生をしっかりとおこなうことで、塗装作業に集中できるため美しい仕上がりに繋がります。

③下地処理

屋根に傷や破損箇所があった場合、補修をします。
補修をしないまま塗装をしてしまうと、すぐに劣化してしまい再塗装までの期間が早くなってしまいます。

④下塗り

屋根の表面と塗料の密着度を上げるために、まずは下塗りをおこないます。
下塗りは、塗装の仕上がりを大きく左右するため、しっかりとおこなうようにしてください。

⑤中塗り

下塗りが乾燥したら、最終的な屋根の色になる塗料を中塗り材として塗装します。
中塗りもムラなく丁寧に塗装をするようにしてください。

⑥上塗り

中塗りが乾燥したら、中塗りのときと同じ塗料を使用して上塗りをおこないます。
上塗りをすることで、塗膜の耐久性が高くなります。

⑦縁切り

上塗りが乾燥したら、カッターやヘラなどを使い屋根材が重なっている部分に隙間を作る「縁切り」をおこないます。

塗料によって重なった屋根部分の隙間がふさがってしまいます。
そうなると雨水が外に排出されず、雨漏りや内部の腐食を起こす可能性が高くなります。

そのため縁切りは必須作業です。

塗装以外のメンテナンス方法

コロニアル屋根の塗装以外のメンテナンス方法は、2つあります。

それぞれ詳しく説明していきます。

葺き替え

葺き替えは、今ある既存の屋根を撤去して、新しい屋根を設置する方法です。
葺き替えは、費用が高く工期も長くなります。

しかし、一気に外観が美しくなり耐久性も上がります。
2004年以前のコロニアルを葺き替える場合は、アスベストを含んでいるかもしれないので撤去に注意が必要です。

カバー工法(重ね葺き)

カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根を設置する方法です。
古い屋根材の撤去がいらないため、工期も短く費用も抑えられます。

まとめ:コロニアル屋根は定期的なメンテナンスを怠らずに

コロニアル屋根は、定期的に塗装をしてメンテナンスをすることで、寿命を延ばすことができます。

汚れや破損箇所も早めに対応することで、劣化を防いで雨漏りの発生を阻止できます。
屋根は常に外的要因に晒されていますので、しっかりと定期的にメンテナンスをおこなうようにしてくださいね。

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