再ブーム到来?古くからある土壁は日本の気候と相性抜群だった!


若い人は、あまり目にしたことがない人も多いかもしれない土壁。
田舎の祖父母の家に行ったときに気づかぬうちに見ているなんて人が、結構いるかもしれませんね。

土壁とは、土に藁や砂を混ぜて水で練ったものを塗り固めた壁のことをいいます。
最近では、めっきり採用される機会が無くなってしまっていました。

しかし、そんな土壁に再ブームが起きているという噂を耳にしました。
そのため、ブームに乗り遅れないために、今回は土壁について詳しく説明していきたいと思います。

土壁の魅力、特徴とはどういったものなのか?
興味のある方は、いっしょに見ていきましょう。

土壁の基本情報を確認してみよう

土壁は、古くから日本家屋に採用されてきた壁のひとつです。
江戸時代には、お城や蔵、一般住宅にまで広く使われており、現在でも古い町並みを残す地域では見られることがあります。

古くから使用されていた塗装方法

土壁は、木造建築よりも火事が広がりにくく耐火性が高いです。
江戸時代、江戸の町では火事が多く発生していました。

そのため、耐火性が高く強度もあり簡単に生産することができた土壁が広く使用されていたと言われています。
土壁は、耐火性や強度以外にも、質感や風合いも評価されています。

土壁は、茶室の壁としても有名で、かの千利休は土壁の独特の風合いや情緒ある佇まいを気に入り、積極的に取り入れたと聞きます。

土壁とひとくち言っても種類は豊富で、京都で造られている土壁は京壁と言われています。
他にも聚楽壁(じゅらくへき)、大津壁(おおつかべ)、錆壁(さびかべ)などと多種にわたっています。

このように日本では馴染みの深い壁のひとつでしたが、近代的な住宅が増えるにつれて需要が少なくなり、最近では土壁を施工できる職人さんも少ないそうです。

では、なぜ土壁の需要が少なくなってしまったのでしょう?
その理由は、施工の難しさと工期の長さにあります。

土壁は、完成するまでに2~3ヶ月ほど費やされることもあります。
そのため、効率やスピードを重視する現代の建築とは相性が良くなかったと思われます。

あと、土壁は強度があると先述しましたが、それは職人さんの技術に大きく左右されます。
腕のある職人さんが土壁の需要が少なくなるとともに、減ってきていることも原因のひとつです。

しかし、土壁はメリットも多く魅力的な壁です。
それを知っていただくためにも、土壁が持つ効果や働きを見ていきましょう。

四季のある日本に合っている

土壁は、古くからある酒蔵や貯蔵庫によく使われています。
それは、気温や湿度を調節してくれる特徴があるからです。

日本には四季があるため気温の変化が大きく、さらに雨も多く多湿です。
しかし、酒造りには気温や湿度の調整が必要不可欠です。
そのため、調湿性の優れた土壁が酒蔵などに多く採用されることになったのです。

土壁は夏はひんやりと涼しく、冬は優しい暖かさを保つことができる特徴があるので、四季のある日本で最も快適に過ごすための壁といっても過言ではありません。

土壁のメリット

ここからはさらに土壁の魅力を紹介していきます。
たくさんの特徴がありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

調湿作用

土壁は湿度を調整するという性能を持っています。
湿度が高ければ空気中の水分を吸収し、乾燥していれば水分を放出して調整してくれます。

日本には梅雨がありジメジメしてしまうことが多いのですが、土壁の家であれば湿気を吸収して快適な湿度を保ってくれるため快適に過ごすことができます。

冬の結露も防止してくれるため、カビの発生も抑えてくれます。
さらに、水分だけでなく空気の通りも良いので、窓をあけて換気をしなくても室内の空気をキレイに保つことが可能です。

断熱機能

土壁は、熱や冷気を逃がしにくい特徴があります。
冬場は暖房の温かさをキープしやすく保湿性も優れています。

隙間風や窓際の寒さが目立つ住宅も多いのですが、土壁の家は自然のぬくもりを感じることができるのです。
調湿作用によって体感温度も快適に感じることができるので、気持ちのいい温かさを感じることができます。

防火機能

土そのものが本来、燃えにくいものです。
そのため、土壁が耐火性に優れていることもうなずけます。

土壁は、火に接触したとしても有害な物質を発生させない特徴も備えています。
建築基準法の観点から見ても、安全な防火構造として認められているのです。

そのため、先述しましたが火事の多かった江戸の住居には多く土壁が採用されていたのです。

脱臭効果

土壁は、家にこもりがちな生活臭をにおいにくくする性能があります。
家の中には、さまざまなニオイ成分が漂っています。

そのニオイ成分は空気中に含まれているものがほとんどで、それを土壁が空気といっしょに吸収してくれてにおいにくくしてくれるのです。

土壁のデメリット

土壁のメリットを紹介してきましたが、ここからはデメリットになります。

職人さんによって仕上がりが変わる

土壁は繊細です。
塗り方ひとつで強度が偏ったり、ひび割れしやすくなってしまいます。

そのため、専門の技術を持った職人さんしか、うまく施工できません。
職人さんの腕によって、美しさや強度にも差が生じてしまいます。

施工の際の季節や湿度によって土の粘度や乾燥時間を調整しなければならないため、技術力と同様に経験も必要になるのです。

施工期間が長くなる

土壁造りは、何度も塗り重ねては自然乾燥を繰り返します。
そのため、施工時間が長期にわたることがあります。

送風などで乾燥させると施工時間短縮になるのではないか?と思った人も多いでしょう。
しかし、土壁は無理に乾かすとひび割れるおそれがあるため、必ず自然乾燥でなければなりません。

土壁は、一度塗るごとに自然乾燥をさせます。
乾燥時間は気温や湿度によって大きく異なるのですが、夏で約2週間、冬になると大体1ヵ月ほど必要になります。

そのため、塗り重ねて完成するまでに2ヶ月~半年ほどかかる場合もあります。

ひび割れが発生する可能性がある

土壁は劣化にともない、ちょっとした振動や圧力の影響でヒビ割れが発生することがあります。

職人さんの技術によって強度が変わってくるのですが、どんなに精巧に作ったとしてもひび割れしやすいという短所があります。

しかし、ひび割れが生じたとしても住宅の性能に大きく影響があるわけではありません。
さらに、ひび割れを埋めるように塗りなおして元通りにすることが可能です。

土壁の塗り替えサイン

ぼろぼろと崩れてくる

土壁は時間の経過とともにボロボロと剥がれたり、亀裂が入ったところから壁が落ちてくることがあります。

そのまま放置すると剥がれ落ちた部分から、どんどん連鎖してしまいます。
原因は、経年とともに土壁が水分の調整ができなくなったり、強度が下がったりするためです。

他に強い衝撃や圧力で崩れてしまうこともあります。
そして、土壁が崩れることで土埃が発生するため、家の中が埃っぽくなってしまう可能性がでてきます。

そこからアレルギー症状を引き起こすおそれもあるため、土壁の剥離を確認したらすぐに対応することをおすすめします。

カビが生えている

土壁の劣化が進むと水分調整ができなくなり、蓄えた水分を放出することができなくなります。
結果、カビが発生しやすくなってしまいます。

また、手垢や生活の汚れが長年蓄積されて、それがカビのエサになることで増殖してしまうこともあります。
カビの発生を放置してしまうと、アレルギー症状や喘息の原因にもなりますので、カビの生えた部分は早急に取り除くようにしてください。

ひび割れが発生した

劣化すると土壁はひび割れが発生しやすくなります。
調湿作用の低下や地震などの強い衝撃が主な原因です。

ひび割れを放置しているとそこから徐々に崩れたりして、家の耐震性が下がってしまいます。
大きな亀裂の場合、土壁が倒れるという最悪にケースに繋がってしまう可能性もあります。

ひび割れの補修は、通常ひび割れ箇所を新しい土のパテで埋めるだけです。
しかし、うまく塗れずに隙間が生じたりすると再発する可能性が高くなります。

あと、補修の際にひび割れを埋めるために使用した土と既存の土壁の色や質感を同じにすることはとても難しいです。

日本に適した土壁を取り入れて快適に

日本での暮らしを快適にする性質を持っている土壁。
日本特有の気候や風土の中、心地よい暮らしをもたらしてくれる魅力的な壁材です。

夏でも冬でも関係なく過ごしやすい空間を演出してくれます。
そんな優れた土壁にこの記事で少しでも興味を持っていただけたのならば、もう一度土壁の魅力を見つめなおし検討してみてはいかがでしょうか。

依頼する際は、実績と経験のある職人さんに依頼するようにしてくださいね。

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