放置は危険!空き家も外壁塗装を怠るな!

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


皆さんがお住まいの近くに「空き家」ってありますか?
それか親族から相続したけれど誰も使用していなくて空き家を保持している状態だという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本は現在、少子高齢化にともなって空き家が増えてきています。

しかも、さらに少子高齢化がこれから進んでいくことでしょう。
すると空き家がこれからもっと増えてきます。

その空き家を何年もそのまま放置してしまう人が多いことが問題の1つになっています。

今この記事を読んでいる方の中にも、放置したままの空き家を抱えている人もいるのではないでしょうか?

もしも、そのまま空き家を放置し続けてしまうと多額のお金を支払わなければならなくなったり、他のトラブルに遭遇してしまう恐れがあるのです。

そんなトラブルに巻き込まれないために、空き家をそのまま放置しておくと発生するデメリットや、空き家の正しい対処方法を紹介していきますので是非最後まで読んでみてください。

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空き家放置のデメリット

現在、あなたが所有する建物が長い間空き家として放置している状態の場合、放置し続けると発生してしまう大きなデメリットがあります。

高額なお金を支払わなくてはならなくなってしまう可能性もあるので、空き家を放置しておくデメリットをここから見ていきましょう。

建物の劣化が促進

空き家は、自然と換気不足になり湿気が溜まりやすい環境になっていることが多いです。

すると、カビやコケが繁殖したりシロアリなどの害虫の出現にも繋がってしまい、劣化がどんどん進んでしまいます。

放置し続けることで外壁や屋根の塗装が劣化してしまうと、防水機能が失われて、雨水や湿気が外壁材や屋根材の内部にまで侵入してしまい、雨漏りの発生や家全体の腐食が進み、ボロボロになってしまうかもしれません。

家の骨組みが劣化してしまう状態まで空き家を放置してしまうと、再度その家に住もうと思ったり、賃貸物件として利用しようと考えたとしても出来ない状態になってしまい、メンテナンスをしようとすると、とても大がかりな修繕工事が必要になってしまう可能性があります。

資産価値が下がってしまう

資産価値とは何かというと戸建の場合、【建物の価値】と【土地の価値】のことを言います。
そして、資産価値は月日を重ねるごとに低下していくのです。

資産価値は築年数だけでなく家の劣化具合によっても変わってきます。
劣化が進んでいればいるほど資産価値は下がってしまうので、空き家を売ろうと思ったら売却価格が思っていたより安かったなんてこともあります。

家の資産価値を考えるときに重要になるのが【法定耐用年数】というものが定められています。

※国税庁 参照

家の種類 法定耐用年数
木造・合成樹脂造のもの 22年
木骨モルタル造のもの 20年
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のもの 47年
レンガ造・石造・ブロック造のもの 38年
金属造のもの 骨格材の厚み:4mm~ 34年
金属造のもの 骨格材の厚み:3~4mm 27年
金属造のもの 骨格材の厚み:~3mm 19年

法定耐用年数は、国が定めた建物の寿命であり、家の資産価値は法定耐用年数を基準に決められることが多いです。

法定耐用年数とは、実際の寿命ということではなく不動産の取引などで扱われる時の基準となるものです。

てすので、空き家を放置しておかず定期的にメンテナンスをして綺麗な状態を維持することで資産価値は下がりにくくなります。

空き家を売りたい時がくるかもしれないのであれば、高値で売るためにもしっかりと管理しておきましょう。

固定資産税の問題

もしもあなたが空き家を所有している場合、空き家を使用していなくても、【固定資産税】という土地や建物に関係する税金を支払わなければなりません。

固定資産税は、土地に建物が建っているというだけで税金が最大1/6になるという優遇措置があるのです。

ですが、年々空き家が増えてきている現状を危機として捉えた国が、平成27年に【空き家対策特別措置法】を定め、決められた条件に当てはまる空き家は【特定空き家】として認定されます。

認定されると、優遇措置から外されてしまい税金が高くなってしまう可能性があります。

《特定空き家に認定される条件》※国土交通省 調べ
そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

所有する空き家が上記に当てはまり【特定空き家】と指定されてしまった場合、改善が認められることで特定空き家と見なされなくなるのですが、放置し続けたり改善が認められないと、固定資産税が最大1/6になる優遇措置は適用外になってしまうのです。

ですので、空き家をそのままにしてしまうと、固定資産税が大きくなってしまう恐れがあるので注意しましょう。

ご近所トラブル

空き家をそのまま長期間放置しつづけると、ご近所さんへも悪影響がでてしまいトラブルの原因になってしまうかもしれません。
例えば…
・草木が伸びて隣家の敷地に入り込む
・景観を損なって生活に支障がでる
・害獣の住処になってしまったり、不法投棄によって異臭が発生する
・害獣・害虫が発生して近隣に被害がでる
・古くなって破損した建材が隣家に落下したり破損させたりする
・放火の現場になる可能性がある

家の中は、人が生活していると空気が動くから大丈夫なのですが、長年人が住んでいないと空気が止まったままになり、そのことで湿気が溜まりやすくなります。

それだけでも家の老朽化をどんどん進めてしまい、草木が繁殖しすぎたり、害獣や害虫の発生原因になってしまいます。

これらのことでご近所とのトラブルになってしまい、裁判なんてことにもなりかねないので注意しなければなりません。

空き家も外壁塗装でメンテナンスしよう

あなたが所有する空き家を解体せず、売却したり賃貸物件にしようと考えている場合は、外壁塗装をすることをおすすめします。

ここからは空き家を外壁塗装するメリットについて詳しく説明していきます。

空き家を売却するときに印象がいい

空き家を売りに出すときに外壁塗装をしておくことで、外観が非常に綺麗なので、買い手が家を買うときに外壁のメンテナンス費用が掛からなくなるので買ってもらいやすくなります。

もしも現在、空き家を売りに出しているけれど、なかなか買い手がつかなくて悩んでいるという方は、外壁塗装をしてみることをおすすめします。

外壁塗装は雨水から建物を守ったり、紫外線による劣化を防止することができるので、買い手が見つかるまでの間も劣化しにくくそのままの美しさを維持しやすくなります。

あまりにも長い間放置してしまうと、大がかりなメンテナンスが必要となる可能性があるので、まだ外壁塗装をしていない方は家の維持のためにも早くしておくことをおすすめします。

空き家を賃貸にする場合に有利

あなたが所有する空き家を賃貸にするときも、空き家の売却をするときと同様、外壁塗装をして綺麗にしておくことで借り手がつく可能性が上がります。

戸建ての賃貸物件を探している人は、家の見た目が綺麗ということも大きなポイントの1つなのですが、美しさ以前に安全性が高くないと選びません。

ですので、外壁塗装をしてメンテナンスをすることによって、美観も安全性も備えていると思い信頼してくれるのです。

このように物件に対する安心感や貸主であるあなたへの信頼感を高めるためにも外壁塗装をしておきましょう。

空き家を外壁塗装するべきベストなタイミングは?

あなたが所有する空き家を外壁塗装するベストな時期となる目安は

・外壁に何かしらの劣化症状が出てきた
・前回の外壁塗装から10年以上経過している

の2つです。

例えば、外壁にコケや藻が発生してきたり塗装の剥がれが出てきたりすると、外壁塗装のタイミングのサインです。

外壁塗装に使用される塗料は、雨や紫外線などの外的要因から家を守るための機能があります。

ですが、年月が経つにつれてその機能は失われていくのでメンテナンスが重要になります。

過去に空き家を外壁塗装している場合は、塗装工事から10年以上経過していれば再び外壁塗装をしてもいいと思います。

外壁塗装に使用される塗料は、様々な品質レベルがあり、グレードが高いほど次の塗装のタイミングまでの期間が長いです。

もしも、前回の外壁塗装で使用した塗料の種類がわからなかった場合は、10年を目安に塗り替えをしてみてください。

外壁塗装を考えていたり、外壁の状態を正確に知っておきたいのであれば、優良業者へ調査を依頼してみましょう。

まとめ:空き家も定期的なメンテナンスを

空き家を所有しているけれど放置してしまっている方は、定期的なメンテナンスをした方がいいということを覚えておいてください。

放置し続けることに何一つメリットがありません。
むしろデメリットばかりです。
現在、放置してしまっている空き家があるのなら優良業者に一度調査をしてもらうことをおすすめします。

メンテナンスをしてきちんと管理をして空き家をしっかりと有効活用しましょう。

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外壁・屋根リフォームは一般の素人には分からないことだらけ。いったい誰を信用していいのだろう。せっかくの工事だから絶対に後悔して失敗したくない。そんな方に利用して頂ければと思います。

外壁は家を守るだけでなく美観の上でも大事です。傷んでくると雨もりやカビなど発生し大変です。そうなる前に外壁の塗り替え工事を依頼するようにしましょう。

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〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-92-308
営業日:10:00~19:00  定休日:土日祝日
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