外壁塗装が長持ちする色選びの方法、汚れと色あせが目立ちにくい色はコレ!

この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。


外壁の塗り替えをする時に、どの色を選ぼうか迷いますよね。「できれば汚れや色あせが目立ちにくい色にしたい」と考えている方も多いことでしょう。

「白だとカビが目立つし、かとって原色系は派手だから避けたい」という方もいらっしゃるかと思います。たしかに原色系は個性があるので、住宅のデザインによっては合わせるのが難しいですよね。

そこで本記事では、外壁塗装が長持ちする色選びの方法をご紹介します。記事の前半で外壁が汚れや色あせが起こる原因も解説しているので、こちらをお読みいただいた上で本題を読んでいただければと思います。

果たして、汚れや色あせが目立ちにくい色はどれなのか? 気になる方はぜひ最後までお読みください。

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外壁の汚れの原因

大気汚染による汚れ

外壁は車の排気ガスや砂埃などが付着して汚れていきます。昔と比べて車の燃焼技術の向上で排気ガスがクリーンになっていますし、外壁塗料の性能が上がって汚れにくくなっていますが、大気汚染による影響はゼロではありません。

白い外壁だと、どうしても排気ガスや砂埃による汚れが目立ってしまいます。家を建てた時やリフォームをした時は真っ白な気持ちのいい外壁だったはずが、いつの間にか灰色っぽくなっている…。というのであれば、それは大気汚染の影響が大きいと考えられるでしょう。

軽い汚れであれば、ブラシでこすったりホースで水をかけたりして落とすことはできますが、定着してしまうと簡単には落ちません。ブラシで力強くこすると塗膜が剥がれてしまうので、洗浄をする際は力の入れ具合に注意してください。

カビやコケによる汚れ

日当たりが悪く湿気がこもりやすい場所にある外壁は、カビやコケが発生しやすいです。カビやコケが生えると外壁が緑色やくすんだ色になり、見た目が悪くなってしまいます。

軽度のカビやコケであればブラシでこすれば落とせますが、外壁に根付いているとなかなか落とせません。それにブラシが届かない高所は汚れたままになってしまうので、低所と高所で色が違うということも起こります。

高圧洗浄で高所のカビやコケを落とすという方法もありますが、機種によっては大きな稼動音がするので住宅が密集しているとご近所に迷惑をかけるかもしれません。外壁を高圧洗浄すると水しぶきが飛ぶので、お隣が洗濯物を干している時は使わないようにしましょう。

防藻・防カビ性能がある外壁塗料を使っていても、徐々に劣化して性能が落ちると防ぎきれなくなります。カビやコケが発生しだしたら、塗料の性能が劣化しているサインです。

雨だれによる汚れ

外壁に縦方向についた汚れは雨だれが原因です。特に窓まわりは雨だれが発生しやすい箇所で、窓のサッシに溜まった埃が雨水で外壁に伝って汚れとなって定着してしまいます。

また、サッシ周りに使っているシーリング材に含まれる可塑剤(かそざい)が溶け出し、それが外壁の雨だれになることも。可塑剤がにじみ出ないように作られたノンブリードのシーリング材もあるので、それも雨だれ汚れの解決策のひとつです。

排気口周りの油汚れ

排気口から油が垂れた状態になると、外壁が汚れていきます。雨だれと同じように縦方向に汚れがつくのが特徴です。

油汚れはしつこいので、一度こびりつくとなかなか落とせません。ブラシで強くこすり過ぎると塗膜が剥がれてしまうので、排気口周りの油汚れは厄介です。

油汚れが定着する前に落とすか、換気扇フィルターをつけて排気口から油汚れが垂れないようにしておきましょう。

外壁の色あせの原因

紫外線による色あせ

紫外線は人の肌だけでなく、外壁にとっても悪影響を与えるものです。外壁は塗膜によって保護されていますが、紫外線によって塗膜が剥がれて色あせてしまいます。

特に日当たりのいい場所の外壁は、紫外線によるダメージを受けやすいです。日当たりが悪いとカビやコケが発生しやすくなりますし、かと言って日当たりが良すぎると紫外線で色あせてしまう。なかなか困ったものですね。

UVカットの機能を備えている外壁塗料もあるので、日当たりのいい場所にはそうした塗料を使うことをおすすめします。

顔料の色あせ

紫外線などで顔料が劣化すると、外壁が色あせてきます。外壁を手で触ると粉状のものが付く「チョーキング現象」が起こると、顔料が劣化しているサインです。

チョーキング現象がみられた場合、外壁の防水効果はかなり下がっていると考えてください。外壁塗料が水を弾かなくなると外壁が保水しやすくなり、カビやコケが発生しやすくなります。

チョーキング現象が起こったらどんどん外壁が劣化してしまうので、早めに外壁塗装を塗り替えるようにしてください。放置するほど劣化が進み、外壁材が傷むと修繕費用が高くなるので、チョーキング現象が起こった段階で塗り替えることをおすすめします。

外壁塗装が長持ちする色選びの方法

色あせがしにくい色は?

ここまで外壁塗装の汚れや色あせの原因を解説しましたが、外壁塗装の色を選ぶ際、どの色が長持ちすると思いますか?

色あせがしにくい色は「白」「黒」「青」の3色です。これらの色は顔料の色素が分解されにくいため、他の色と比べると長持ちします。

反対に、色あせがしやすい色は「赤」「緑」「紫」「黄」などです。顔料の色素が分解されやすく、紫外線によって色あせが起こりやすくなります。

「色あせしくい」という点で言えば「白」「黒」「青」の3色となるわけですが、「白」は汚れが目立ちやすいという欠点があるため、一長一短を持つ色です。「白」は大気汚染による汚れや雨だれがつきやすいため、必ずしも長持ちするというわけではありません。

実は「黒」も汚れが目立ちやすい色です。チョーキング現象が起こると表面が白っぽくなってしまうため、「黒」も汚れに対しては強くはありません。

「青」は色あせにも汚れも強いので、この3色の中ではバランスがいいと言えるでしょう。

汚れも色あせも目立ちくい色は?

では、汚れと色あせが両方とも目立ちにくい色はどれなのでしょうか?

おすすめしたい色は「グレー」「ベージュ」「ブラウン」の3つです。これらの色は汚れや色あせが目立ちにくいため、外壁塗装が長持ちします。

「白」や「黒」は色あせしにくいけれど汚れが目立ちますし、「赤」「緑」「紫」「黄」などの原色系は汚れが目立ちにくいけれど色あせしやすいので、どっちもどっちです。

「グレー」「ベージュ」「ブラウン」は汚れも色あせも目立ちにくいので、多くの住宅の外壁に採用されています。汚れが付着しても目立ちませんし、原色系のように色あせしやすいということもありません。

「青」は汚れも色あせも目立ちにくい色ですが、少し個性的になるので避けたいという方も多いことでしょう。「グレー」「ベージュ」「ブラウン」はいずれも落ち着いた色なので、外観デザインも加味すると、この3色から選ぶのがよいかと思います。

防汚・防カビ性能のある外壁塗料を使う

色自体で汚れや色あせを目立たなくする方法以外に、防汚・防藻・防カビ性能のある外壁塗料を使って長持ちさせる方法もあります。

防汚性能のある外壁塗料は汚れがつきにくくなるので長持ちしやすく、塗り替えの時期を引き伸ばすことができます。白や黒などの汚れが目立ちやすい色を使いたい時に効果的です。

メーカーによって防汚性能のメカニズムは異なりますが、撥水性を高めることで外壁に付着した水滴を流れやすくしています。反対に親水性が高いと外壁の表面の水滴が流れにくく汚れが定着しやすくなるので、外壁の汚れを防ぐには撥水性が重要です。

防カビ性能のある外壁塗装には、カビの発生を抑える成分を配合しています。カビは汚れ以上に外壁の美観を損ねるので、日当たりが悪い場所の外壁には防カビを施しておきたいですね。

汚れや色あせが目立たなくても劣化は進む


汚れや色あせが目立ちにくい色を紹介しましたが、外壁塗料は風雨や紫外線によって徐々に劣化していきます。目に見える汚れや色あせがないからといって、劣化していないわけではありません。

汚れや色あせが目立ってきたら、かなり劣化が進行していると考えたほうがよいでしょう。防汚・防カビ性能も経年劣化で機能しなくなるので、そうした性能を持つ外壁塗料を使っているからといって油断してはいけません。

汚れや色あせはわかりやすい劣化のサインですので、放置せずに早めに外壁塗装の塗替えをすることをおすすめします。

まだ塗り替えには早いというのであれば、業者に汚れを洗浄してもらうのも長持ちさせる方法です。軽い汚れであればブラシでこすって落とせますが、定着した汚れは自力ではなかなか落とせません。

DIYで洗浄することも可能ですが、高所は足場を組まないといけないので、業者に任せたほうが安心です。脚立や梯子で高所の外壁を洗浄するのは危険ですので、決して無理はしないでください。

足場の設置にも知識が必要ですので、DIYで足場を組むのもおすすめしません。安全が一番ですので、DIYでは難しい部分は業者に任せてしまいましょう。

おわりに

汚れと色あせが目立たない色は、「グレー」「ベージュ」「ブラウン」の3色。これらの色も汚れないわけではないので、なるべく汚れを抑えるのであれば防汚・防カビ性能を持った外壁塗装を使うという方法もある、というのが本記事のまとめです。

どの色を使うにしても外壁塗装の定期的なメンテナンスは必要ですので、汚れや色あせが目立ってきたら早めに塗り替えを検討しましょう。

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